「返金します」と言われたら、スマホを操作する?
問題:ネット通販で注文した商品が届かず、販売業者から「欠品なので、○○ペイで返金します」と連絡が来ました。相手から数字の入力やQRコードの読み取りを指示されています。安全な対応はどれでしょう。
- 相手の指示どおりに数字を入力し、返金を受け取る
- 操作を止め、販売業者の連絡先や支払い記録を保存して、決済会社や188へ相談する
- 返金を急ぐため、認証コードや画面共有を相手に伝える
答えは Bです。「返金」のはずが、決済アプリから相手へ送金してしまう手口があります。相手と通話やチャットを続けながら操作しないでください。
返金のはずが、決済アプリで送金させられる
国民生活センターには、ネット通販の販売業者から「商品が欠品したので、○○ペイで返金する」と言われ、指示に従っているうちに、返金ではなく送金していたという相談が寄せられています。
特に、銀行振込で支払ったのに、返金だけ決済アプリで行うよう求められた場合は不自然です。相手が「操作を間違えた」「もう一度入力して」と急かしても、操作を続けません。
「返金します」の連絡が来たら、4つの操作を止める
相手の指示 | してはいけないこと | 安全な対応 |
|---|---|---|
決済アプリで返金する | 相手の指示を聞きながら、金額や数字を入力する | 操作を止め、相手との通話・チャットを終了する |
QRコードを読み取る | 送られてきたQRコードを読み取り、支払い画面を進める | 読み取らず、メッセージとQRコードの画像を保存する |
認証コードを教えて | SMSやメールで届いた認証コードを伝える | コードを伝えず、決済会社の公式窓口へ相談する |
画面を共有して | 無料通話アプリで画面共有や遠隔操作を許可する | 共有せず、相手が案内したアプリもインストールしない |
コード決済とは、PayPayなどのアプリを使って、店舗や相手にお金を支払ったり送ったりするサービスです。決済アプリには、相手へお金を「送る」機能と、店舗などへ代金を「支払う」機能があります。表示名や操作方法はアプリによって違いますが、返金を受けるために自分から相手へ金額を入力して送る必要はありません。
返金連絡が本物か確認するときも、相手の窓口を使わない
メールやメッセージに書かれた電話番号、無料通話アプリ、問い合わせ先だけで販売業者を確認しないでください。返金を急がせる相手と連絡を続けるほど、個人情報や決済情報を渡してしまう危険があります。
- メッセージのリンクやQRコードを開かず、注文確認メールや注文履歴を確認する。
- 販売業者の公式サイトを、以前から確認しているブックマークや自分で確認したURLから開く。
- 公式サイトに掲載された問い合わせ先から、注文状況と返金方法を確認する。
- 確認できない、または決済アプリでの操作を求められた場合は、購入を止めて188へ相談する。
偽通販サイトの特徴は「偽通販サイトの見分け方」、定期購入の返金・解約条件は「定期購入のトラブルを防ぐ」も参照してください。
まだ送金していないなら、連絡を切って記録を残す
返金前に不審な点へ気づいた場合は、相手の指示に従わず、次の記録を保存します。
- 販売サイトのURL、注文画面、注文番号
- 返金を案内したメールやメッセージ、相手の電話番号
- 送られてきたQRコードや振込先の画面
- 決済アプリや銀行の取引履歴
記録を残したら、販売業者からの追加連絡には応じず、利用している決済会社や金融機関の公式窓口に相談します。相手から「返金できなくなる」と言われても、確認を急がないでください。
操作して送金した場合は、決済会社と警察へ早く連絡する
返金のつもりで送金・支払いをしてしまった場合は、取り消しや返金が難しいこともあります。それでも時間を置かず、次の順に連絡します。
- 決済アプリの公式窓口へ連絡し、返金のつもりで送金したことを伝える。
- 銀行口座やカードと決済アプリを連携している場合は、銀行・カード会社にも連絡する。
- 取引履歴、相手のアカウント、メッセージ、電話番号、送金日時と金額を保存する。
- 消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110へ相談する。
アプリを削除すると履歴を確認しにくくなることがあるため、先に画面や取引情報を保存します。パスワードを伝えた場合は、安全な端末から変更し、同じパスワードを使うサービスも確認します。認証コードを伝えた場合は、コードを発行した決済会社・金融機関などの公式窓口へ直ちに連絡し、不正利用の確認、利用停止、認証設定の再設定を相談します。
カード情報や口座情報を入力した場合は、別の窓口にも連絡する
返金手続きの途中でカード番号、銀行口座情報、ログインID、パスワードを入力した場合は、送金していなくても情報が悪用される可能性があります。
- カード番号を入力した場合は、カード会社の公式窓口へ利用停止や再発行を相談する。
- 銀行のログイン情報を入力した場合は、金融機関の公式窓口へ連絡し、パスワードを変更する。
- 同じパスワードを使うメールや通販サービスも、安全な端末から変更する。
身に覚えのないカード請求が出た場合は「クレジットカードの身に覚えのない請求に気づいたら」も確認してください。
「返金するために、こちらから送る」は止まる合図
返金を受け取るはずなのに、自分で金額を入力する、QRコードを読み取る、認証コードを伝える、画面を共有する。このどれかを求められたら、操作を止めます。相手が本物かどうかをその場で判断しようとせず、公式窓口と188へ自分から相談しましょう。
不審なSMSやメールから始まった場合は「不審なSMSを受け取ったら|リンクを開かずに確認する方法」も参照してください。
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