この通販サイトで注文して大丈夫?

問題:欲しかった商品が、通常よりかなり安く販売されています。SNSの広告から開いた通販サイトで、今日中ならさらに値引きされるようです。注文前に、まず確認するのはどれでしょう。

  1. 値引きが大きいので、急いで注文する
  2. URL、販売業者の情報、支払い方法、返品条件を確認する
  3. サイトに有名な会社のロゴがあるので、本物だと判断する

この記事では、実在する通販サイト名や商品ページを使いません。広告や検索結果から開いたサイトは、見た目だけで本物と判断しないでください。

答えは、注文前にサイトの身元と条件を確認すること

基本は Bです。偽通販サイトは、実在する会社や通販サイトの名前・デザイン・商品写真などを使い、本物のように見せることがあります。価格が安い、ロゴがある、検索結果に出てきたという理由だけでは、安全とはいえません。

消費者庁は、注文前に公式サイトのURL、連絡先、価格、支払い方法、日本語の表記などを確認するよう案内しています。少しでも不自然な点があれば、購入をいったん止めます。

偽通販サイトか迷ったら、7項目を順番に確認する

確認するところ

注意したい例

確認方法

URL

公式サイトと似ているが、文字やドメインが違う

公式サイトを別に開き、URLを見比べる

価格

入手困難な商品が、相場より極端に安い

複数の正規販売店で価格を確認する

事業者情報

会社名・住所・電話番号がない、または不自然

商品ページやサイト下部にある「特定商取引法に基づく表記」を確認する。販売業者名・住所・電話番号・返品条件などが書かれているかを見る。ただし、記載があるだけで安全とは限らないため、公式サイトなどの情報とも照合する

日本語

説明文や商品名の表現が不自然

文章だけでなく、ページ全体の表記を見る

支払い方法

個人名義口座への振込など、方法が一つに限られる

注文前に支払い方法と名義を確認する

返品・返金

キャンセル、返品、返金の条件が見つからない

注文確定前に利用規約と返品条件を読む

リンク・連絡先

リンクが動かない、問い合わせ先がフリーメールだけ

公式サイトの問い合わせ先と一致するか確認する

一つの項目だけで本物・偽物を断定することはできません。ただし、複数の不自然な点が重なる場合は、注文しない判断が安全です。

「公式」と確かめるときは、広告やリンクから離れて探す

広告やSNSの投稿にあるリンクは、実在する会社の名前を使っていても、正規サイトへつながるとは限りません。確認するときは、次のいずれかの方法で公式情報を探します。

  1. 会社やブランドの名前を自分で検索する場合も、検索広告のリンクは避け、公式に確認したドメインから通販ページへ移動する。
  2. 公式アプリや、以前から使っているブックマークを開く。
  3. 会社の公式サイトに掲載された「偽サイトに注意」などの案内を確認する。
  4. URLを確認する。鍵のマークや「https」だけでは、正規サイトの証明にならない。

URLの文字列を詳しく確認する方法は「メールやSMSのURLを確認する方法」で説明しています。URLが正しそうに見えても、販売業者の情報や支払い条件もあわせて確認してください。

「今日だけ」「残りわずか」に急かされても、注文を止める

偽サイトでは、極端な値引きや数量限定、時間制限を表示して、確認する時間を与えないことがあります。急いでいるときほど、次の三つを一度止めます。

代引き配達でも安心とは限りません。注文した覚えのない荷物は、受け取らず、支払わないでください。注文した商品でも、販売サイトや商品内容に不自然な点がある場合は、支払う前に配送事業者へ事情を伝え、販売元または消費生活センター(188)に相談します。代引きだから安心とは限らず、受け取って支払った後は返金が難しい場合があります。

注文前なら、画面を閉じて公式サイトからやり直す

まだ注文や入力をしていない場合は、サイトを閉じるだけで構いません。確認のためにサイトへ電話したり、サイト内の問い合わせフォームへ個人情報を送ったりしないでください。

本物か確認したいときは、広告や偽サイトの連絡先ではなく、公式サイトに掲載されている窓口を使います。商品が安い理由を相手に尋ねるより、購入を見送るほうが安全です。

注文・入力・支払いをした後は、行った操作ごとに対応する

起きたこと

まずすること

サイトを見ただけ

ページを閉じる。心配なら端末のセキュリティ更新を確認する

氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどを入力した

偽サイトからの電話・SMS・メールに応じず、入力した情報と日時を記録する。不安がある場合は消費生活センター(188)に相談する。パスワードも入力した場合は、下記の対応を行う

パスワードを入力した

安全な端末から、同じパスワードを使うサービスも含めて変更する

カード情報を入力した

カード会社の公式窓口へ直ちに連絡し、利用停止や再発行を相談する

銀行振込・コード決済などで支払った

金融機関や決済サービスへ直ちに連絡し、振込先・取引番号・画面を保存する

商品が届かない、偽物・違う商品が届いた

注文画面、メール、配送伝票、支払い記録を保存し、消費生活センターへ相談する

カード情報を入力した場合は、「クレジットカードの身に覚えのない請求に気づいたら」も確認してください。偽サイトから「返金する」「本人確認が必要」と連絡が来ても、追加の送金や認証コードの共有はしません。

困ったら、記録を残して188へ相談する

注文画面やURL、広告、相手とのメール、注文確認、支払い記録、届いた商品の写真は、削除せず保存します。相談するときは、いつ、どのサイトで、何を入力・支払いしたかを伝えます。

契約や返金の相談は消費者ホットライン188、カードや銀行の不正利用は各事業者の公式窓口へ連絡します。相手から脅されたり、犯罪被害が疑われたりする場合は、警察相談専用電話#9110も利用できます。

安さより先に、販売業者と支払い条件を確認する

偽通販サイトを見分ける近道は、サイトの見た目を信じることではありません。公式サイトからたどれるか、販売業者の情報があるか、支払いと返品の条件が明確かを順番に確認します。迷いが残るなら、今回は注文しない。これが一番確実な対策です。

不審なSMSやメールから通販サイトへ誘導された場合は、「不審なSMSを受け取ったら|リンクを開かずに確認する方法」も参照してください。

この記事の確認に使った公式情報