表示された無料Wi-Fiに、そのまま接続していい?

問題:駅で「FREE_Wi-Fi」という名前のネットワークが表示されました。近くに案内板はなく、接続するとメールアドレスの入力を求められます。安全な対応はどれでしょう。

  1. 名前に「FREE」とあるので、そのまま接続する
  2. 駅の公式案内や係員にSSIDを確認し、分からなければモバイル通信を使う
  3. 銀行アプリを開いて、接続できるか試す

答えは Bです。SSIDはWi-Fiの名前です。名前が施設名に似ているだけでは、本物のサービスとは判断できません。

無料Wi-Fiは便利だが、接続先を確認してから使う

公衆Wi-Fiとは、駅、空港、ホテル、飲食店などで、多くの人が利用できる無線のインターネット接続です。通信量を節約できる一方、公式サービスを装ったアクセスポイントや、通信を盗み見ようとする接続先が混ざる可能性があります。

無料だから危険、有料だから安全と単純には分けられません。施設が公式に案内しているSSIDか、接続画面が不自然でないか、重要な情報を入力する必要がないかを確認します。

接続前に、5つのポイントを確認する

確認すること

具体的な行動

1. SSID

施設の公式サイト、案内板、店員や係員から正しいWi-Fi名を確認する

2. 自動接続

使わないときはWi-Fiをオフにし、知らないネットワークへ自動接続しない設定にする

3. ログイン画面

証明書エラー、急なアプリのインストール、過剰な個人情報の要求があれば接続を止める

4. 使う情報

銀行、カード、証券、仕事の重要情報などを扱うときは、モバイル通信や信頼できる回線を使う

5. 端末設定

OSやアプリを更新し、公共のネットワークではファイル共有をオフにする

接続時にメールアドレスの入力を求められるサービスもありますが、入力したことだけでWi-Fiの暗号化が強くなるわけではありません。入力する情報と、接続先が公式かどうかを別々に確認します。

「鍵マーク」やHTTPSがあっても、Wi-Fiの本物とは限らない

ブラウザのアドレスがhttpsで始まり、鍵マークが表示される通信は、ウェブサイトとの間で暗号化されます。これは大切な確認ですが、接続したWi-Fiが施設の公式サービスであることを証明するものではありません。

偽のWi-Fiに接続した状態で、偽サイトへ誘導されることもあります。URLやサイトの運営者を確認し、メールやSMSのリンクからログインしないことも重要です。URLの確認方法は「メールやSMSのURLを確認する方法」で説明しています。

無料Wi-Fiでは、重要な操作を後回しにする

公衆Wi-Fiを使うときは、第三者に知られると困る情報を入力・表示しないのが基本です。特に次の操作は、モバイル通信や自宅などの信頼できる回線に切り替えてから行います。

どうしても公衆Wi-Fiで作業する必要がある場合は、勤務先やサービス提供者が案内するVPNなど、信頼できる暗号化手段を使います。VPNは通信を保護する仕組みですが、接続先の偽装や偽サイトまで見分けてくれるものではありません。

接続したWi-Fiが怪しいと感じたら、すぐ切断する

  1. Wi-Fiをオフにするか、モバイル通信へ切り替える。
  2. 端末のWi-Fi設定から、そのネットワークを削除・切断する。
  3. ログイン画面で入力した情報があれば、信頼できる回線からパスワードを変更する。
  4. カード情報や認証コードを入力した場合は、発行元の公式窓口へ連絡する。
  5. 見覚えのないアプリを入れた場合は起動せず、公式のセキュリティ窓口へ相談する。

同じパスワードを複数のサービスで使っている場合は、メール、通販、SNSなども変更します。不正ログインの通知が届いた場合は「身に覚えのないログイン通知が届いたら」も確認してください。

自分で設置する家庭のWi-Fiも、基本設定を確認する

公衆Wi-Fiだけでなく、自宅の無線LANルーターも更新が必要です。ルーターは、家のインターネット回線とスマホやパソコンをつなぐ機器です。

家庭用ルーターの設定は機種によって異なります。メーカーの公式説明書を確認し、分からない項目を推測して変更しないでください。

「つながる」より「誰のWi-Fiか」を先に確認する

無料Wi-Fiを使う前に、公式のSSIDか確認する。自動接続を止め、銀行やカードなどの重要操作は信頼できる回線で行う。接続中に不自然な入力を求められたら、すぐに切断する。この順番を覚えておきましょう。

カード情報を入力してしまった場合は「クレジットカードの身に覚えのない請求に気づいたら」、返金を理由に決済を求められた場合は「『○○ペイで返金します』は詐欺?」も参照してください。

この記事の確認に使った公式情報