まず予想する

問題:メール本文に有名なサービス名とロゴが表示されています。本物かどうかを確認するとき、最も重視するものはどれでしょう。

  1. 表示されているサービス名とロゴ
  2. URLの先頭が https:// になっていること
  3. メールとは別に確認した、本物のサイトの住所部分と一致すること

このページでは、実在する企業名・ログイン画面・危険なURLは使いません。

答え

基本は Cです。
メールとは別の方法で確認した、本物のサイトの住所部分と一致しているかを見ます。表示名やロゴは似せられますし、https:// が付いているだけで本物とは限りません。

URL(Webページの住所)を3つに分けて見る

URLは、Webページの場所を示す文字列です。先頭からすべてを一度に読むより、役割ごとに分けると確認しやすくなります。次は説明用の架空URLです。

https://account.example.jp/login/confirm

スマホでは、URLを横にスクロールして全体を確認できます。

部分

例

見るポイント

通信の部分

https://

通信を保護する仕組みの表示。ただし、これだけで本物とは限らない

サイトの住所部分(ホスト)

account.example.jp

本物のサイトとして別の方法で確認した住所と一致するか

ページの場所(パス)

/login/confirm

サイト内のどのページかを示す部分。ここだけで本物とは判断しない

example.jp は説明用の文字列です。実際のサービスのURLではありません。

紛らわしいURLを比べる

見た目にサービス名が含まれていても、確認すべきサイトの住所部分全体が違う場合があります。

公式のサイトの住所部分の例:
https://account.example.jp/login

紛らわしい例:
https://account.example.jp.security-check.example/login

文字列の途中にexample.jpが含まれていても、サイトの住所部分全体は別物です。住所部分の確認に自信がなければ、メール内リンクを使わず、ブックマークや公式アプリから確認します。

画像にURLが書かれている場合は?

メールのバナーや画像に書かれたURLと、画像に設定された実際のリンク先は別の場合があります。確認のために画像をタップせず、公式アプリや自分で確認したブックマークから開きます。

画像をタップして確認しない:画像に書かれたURLが正しそうに見えても、画像に設定された実際のリンク先とは別の場合があります。

画像の種類

安全な確認方法

文字で書かれたURL

文字認識で文字列を読み取れます。ただし、URLをタップせず、読み取った文字は手がかりとして確認します

QRコード

QRコードはクイッシングに使われることがあります。基本はメールや画像内のQRコードを使わず、公式アプリや確認済みのブックマークから確認します

バナー・ボタン画像

画像を使わず、公式アプリや自分で登録したブックマークからサービスを開く

iPhoneでは「テキスト認識表示」、AndroidではGoogleレンズなどで画像内の文字を取り出せる場合があります。これはURLの安全性を判定する機能ではありません。「Webサイトを開く」「検索する」といった操作は使わず、読み取った文字を見て、本物のサイトの住所と一致するかを別に確認します。

最も安全で簡単なのは、画像内のURLを使わず、公式アプリまたは自分で確認済みのブックマークから開く方法です。

公式ドメイン(本物のサイトの住所)を確認する方法

この記事では、通常のURLでhttps://の後から最初の/までを「サイトの住所部分」と呼びます。正しい住所部分は疑わしいメールの中で確認せず、メールとは別の経路から本物のサイトを開き、アドレスバーを確認します。

確認方法

手順

注意点

公式アプリ

普段使っている公式アプリを開き、ヘルプやログイン画面から公式サイトを確認する

メール内の「アプリを更新」リンクは使わない

登録済みブックマーク

自分で正しいと確認して登録したブックマークから開き、アドレスバーを見る

見覚えのないブックマークは、そのまま信用しない

カード・請求書・契約書

カード裏面や紙の案内に記載された公式URL・電話番号を使う

メールやSMSに書かれた連絡先は使わない

公式サポート

公式アプリ、カード裏面、公式サイトに掲載された窓口へ確認する

不審なメール本文の電話番号にはかけない

検索

サービス名を自分で入力して検索し、表示されたURLの住所部分を別の公式情報と照合する

検索結果だけを安全の保証にしない

確認できなければ、開かない。
URLの判定に自信がない場合は、メール内リンクを使わず、公式アプリや確認済みのブックマークから状況だけを確認します。

送信元・ロゴ・急がせる文面はどう扱う?

手がかり

扱い方

表示名・ロゴ

参考にはなるが、それだけで本物と決めない

送信元アドレス

確認材料の一つ。ただし差出人情報が偽装されることもある

「至急」「停止」などの文面

急いで入力せず、公式アプリやブックマークから状況を確認する

URL

公式に確認したサイトの住所部分と一致するかを見る

一つの特徴だけで判定せず、複数の手がかりを確認します。メールやSMSからの確認に自信がなければ、そのリンクを使わないことが安全です。

自分で試すなら

  1. このページの架空URLを、実際には開かずに読み比べる。
  2. 普段使うサービスの公式サイトを、メールとは別に公式アプリなどから開く。
  3. 公式サイトのヘルプや利用案内で、正しいサイトの住所部分を確認する。
  4. 届いたメールのURLと比較する。少しでも不自然なら、メール内リンクを使わない。

入力しない:確認のために、メール内リンク先へID・パスワード・カード番号・認証コードを入力してはいけません。

もしリンクを開いてしまったら

リンク先を開いただけで、情報を入力したりアプリをインストールしたりしていなければ、ページを閉じ、公式アプリや確認済みの公式サイトから利用履歴を確認します。

ID・パスワードを入力した場合は、公式アプリや確認済みの公式サイトから、すぐにパスワードを変更します。同じパスワードを使っているサービスも変更してください。カード情報を入力した場合は、カード裏面の連絡先からカード会社へ相談してください。

認証コードを入力した場合は、すぐにサービス提供者へ相談し、公式アプリや確認済みの公式サイトからパスワードを変更して、ログイン設定やアクセス履歴を確認します。

今日のポイント

この記事の確認に使った公式情報