古いメールアドレスを解約する前に、何を確認する?
問題:携帯電話会社を変更するため、以前のメールアドレスが使えなくなります。新しいメールアドレスを作ったら、すぐに古いメールを解約してよいでしょうか。
- 新しいメールを作った時点で、古いメールをすぐに解約する
- ログイン、パスワード再設定、認証通知に使うサービスを変更し、確認が終わってから古いメールを解約する
- メールアドレスは連絡先なので、アカウントの設定は変えなくてよい
答えは Bです。メールアドレスは、連絡先だけでなく、ログインIDやパスワード再設定先として使われていることがあります。
メールアドレスには、3つの役割がある
サービスに登録したメールアドレスは、主に次の役割を持ちます。
- ログイン用:アカウントに入るときの名前として使う。
- 連絡先用:請求、予約、重要なお知らせを受け取る。
- 復旧用:パスワードを忘れたときや不審なログインがあったときに使う。
同じメールアドレスが3つすべてに使われている場合もあります。新しいアドレスを作るだけでは、各サービスの登録先は変わりません。
変更前に、使っているサービスを一覧にする
受信トレイの検索、スマホのアプリ、パスワード管理アプリ、クレジットカードの明細などから、古いメールアドレスを登録しているサービスを探します。
優先するサービス | 確認すること |
|---|---|
メール・Apple・Google | ログイン用アドレス、再設定用メール、電話番号、二段階認証 |
金融・決済 | ログイン通知、利用通知、本人確認の連絡先 |
買い物・予約 | 注文、領収書、返品、予約変更の連絡先 |
SNS・仕事 | ログイン方法、共有、管理者、復旧用の連絡先 |
家族・学校 | 緊急連絡、写真やファイルの共有、登録情報 |
安全な変更は「新しいメールを使えるか」から始める
- 新しいメールアドレスを作り、自分宛てにテストメールを送って受信できるか確認する。
- 新しいメールのパスワード、画面ロック、二段階認証を設定する。
- 各サービスの公式アプリや、ブックマークから開いた公式サイトで、連絡先とログイン用アドレスを変更する。
- 変更確認メールやSMSが届いたら、変更完了を確認する。
- パスワード再設定を試し、新しいメールアドレスへ案内が届くか確認する。
- 古いメールを維持できる契約なら、利用できる期限を確認し、その期間中に未変更のサービスがないか受信メールを確認する。維持できない場合は、新しいメールアドレス、電話番号、復旧手段を先に登録する。
変更手続きは、メールで届いたリンクからではなく、自分で開いた公式アプリや公式サイトから行います。メールアドレス変更を理由に、パスワードや認証コードを返信で求められても送らないでください。
Apple AccountとGoogleアカウントは、変更できる範囲を確認する
Apple Accountでは、「サインインとセキュリティ」から主要メールアドレスを変更できます。Appleによると、連絡先、購入済みコンテンツ、その他のアカウント情報は引き続き使えますが、変更後の連絡先や利用中のサービスを確認する必要があります。
Googleアカウントでは、ログイン用のメールアドレス、再設定用メールアドレス、連絡先メールアドレスが別の項目として扱われます。ログイン用アドレスは変更できない場合もあります。また、Googleでログインしている外部サービスでは、メールアドレスを変更した後もサービス側の登録情報を個別に更新する必要がある場合があります。
変更後に、ログインと復旧を試す
- 新しいメールアドレスで、重要なサービスへログインできるか確認する。
- 「パスワードを忘れた場合」の案内が、新しい復旧先へ届くか確認する。
- 二段階認証のコード、認証アプリ、復旧コードが使えるか確認する。
- 古いメールアドレスへ重要な通知が届いていないか、維持期間中に確認する。
- 古いメールを解約する前に、必要なメールや連絡先を保存する。
認証アプリは、ログイン用の確認コードを作るアプリです。復旧コードは、通常の認証方法が使えないときに使う予備のコードです。これらを古い端末や古いメールだけに頼ると、ログインできなくなることがあります。スマホのバックアップと復旧方法は「スマホのバックアップ方法」、パスワードの管理は「パスワードの使い回しは危険?」も参照してください。
古いメールアドレスが使えなくなった後に気づいたら
変更前に手続きできなかったサービスは、公式のアカウント復元や問い合わせ窓口を使います。検索結果の広告や、メールで届いたサポートリンクではなく、自分で確認した公式サイトから手続きを始めます。
不審なメールのリンクを開いて情報を入力した場合は「フィッシング詐欺を見分ける方法」を確認してください。古いメールが悪用されたと感じても、慌てて知らない窓口へ連絡せず、まず公式の復旧手順を確認します。
解約ボタンを押す前の3つの質問
- ログイン用、連絡先用、復旧用のメールアドレスを変更したか。
- 二段階認証、認証アプリ、復旧コードを新しい環境で使えるか。
- 重要なサービスから新しいアドレスへ、確認メールや再設定メールが届くか。
古いメールを先に消すと、変更手続きやアカウント復旧が難しくなります。新しいメールを使えることと、各サービスの変更完了を確認してから解約します。
この記事の確認に使った公式情報
- Apple サポート:Apple Accountの主要メールアドレスを変更する
- Apple サポート:Apple Accountの2ファクタ認証
- Google アカウント ヘルプ:メールアドレスの管理
- Google アカウント ヘルプ:Google アカウントにアクセスできなくなるのを防ぐ
- Google アカウント ヘルプ:メールアドレスを変更した後に発生する問題
設定名や変更できる範囲は、サービス、端末、契約しているメールの種類によって異なります。各サービスの最新の公式案内も確認してください。