スマホをなくした後でも、バックアップがあれば戻せる?

問題:スマホを紛失しました。新しい端末を用意すれば、写真、連絡先、アプリのデータをすべて自動で戻せるでしょうか。

  1. バックアップを設定していなくても、必ずすべて戻る
  2. バックアップがあれば復元できるデータがありますが、アプリごとに対象外のデータもある
  3. バックアップを作ると、古い端末のデータがすぐに消える

答えは Bです。バックアップは、紛失、故障、機種変更に備えてデータを保管する仕組みです。ただし、アプリやサービスによって復元方法と対象データが異なります。

バックアップと同期は、同じものではない

バックアップは、端末のデータや設定を、後で復元できるように保管する仕組みです。一方、写真や連絡先をクラウドと常に同じ状態にする同期では、端末で削除した内容がクラウド側でも削除されることがあります。

「写真がクラウドに見えるから、端末全体のバックアップもできている」とは限りません。写真、連絡先、メッセージ、認証アプリ、ゲームのセーブデータなど、必要なデータごとに保管方法を確認します。

iPhoneはiCloudバックアップの設定と日時を確認する

  1. 「設定」アプリを開き、自分の名前をタップする。
  2. 「iCloud」→「iCloudバックアップ」を開く。
  3. 「このiPhoneをバックアップ」がオンになっているか確認する。
  4. 必要に応じて「今すぐバックアップを作成」を実行する。
  5. 最後にバックアップした日時を確認する。

Appleによると、iCloudバックアップの対象は、iCloudにまだ同期されていない情報や設定です。写真、メッセージなどは別の同期設定が関係する場合があるため、重要なデータがどこに保存されているかを確認します。

AndroidはGoogleアカウントのバックアップを確認する

  1. 「設定」アプリを開く。
  2. 「Google」または「Googleサービス」を開く。
  3. 「バックアップ」または「バックアップと復元」を選ぶ。
  4. バックアップがオンか、使用するGoogleアカウントが正しいか確認する。
  5. バックアップ日時と、対象になっているデータを確認する。

Androidは機種やOSのバージョンによって、設定の名前や場所が異なります。Googleの案内では、アプリとアプリデータ、連絡先、通話履歴、端末の設定、SMSなどがバックアップ対象として説明されていますが、アプリによって復元できないデータもあります。

バックアップ後は、復元できるかを確認する

バックアップは、作成しただけで安心せず、日時と容量を確認します。別の端末を消去する前に、必要なデータが新しい端末やクラウドで見られるかを確認します。

データ

確認すること

写真・動画

写真アプリやクラウドで、最近の撮影分まで見られるか

連絡先

連絡先アプリで件数と最近の登録内容を確認する

メッセージ

SMSやメッセージアプリごとのバックアップ・引き継ぎ方法を確認する

認証アプリ

新しい端末へ移行する手順や、復旧コードを確認する

ゲーム・アプリ

アカウント連携やアプリ独自の引き継ぎ方法を確認する

認証アプリや決済アプリは、復元後に再認証が必要になることがあります。端末を初期化する前に、各サービスの公式ヘルプで引き継ぎ方法を確認します。

スマホをなくしたときは、復元より先にアカウントを守る

紛失した端末に画面ロックが設定されていても、復元を急がず、まず別の端末から端末をロックし、位置情報と時刻を記録します。次に決済サービスやアカウントの利用履歴を確認し、その後、必要に応じて通信会社へ公式窓口から利用停止やSIM再発行を相談します。端末が戻る見込みがなく情報保護を優先する場合は、位置確認への影響を確認したうえで遠隔消去を検討します。

  1. 別の端末から「端末を探す」を開き、位置とロック状態を確認して記録する。
  2. 決済サービス、メール、金融、SNSの利用履歴とログイン履歴を確認する。
  3. 通信会社の公式窓口へ、回線停止やSIM再発行を相談する。
  4. メール、金融、SNSなど重要なアカウントのログイン履歴を確認する。
  5. 必要なら、公式サイトからパスワードを変更し、紛失端末をログアウトする。

紛失直後の手順は「スマホをなくしたら最初にすること」、機種変更や譲渡前の初期化は「スマホを手放す前にやること」も参照してください。

今日できる3つの確認

バックアップは「作ったつもり」ではなく、日時、対象データ、復元方法まで確認して初めて役に立ちます。

この記事の確認に使った公式情報

バックアップ対象と復元手順は、OS、機種、アプリによって異なります。