安く買えたのに、使い始められない?
問題:中古のスマホを購入し、電源を入れました。画面に「iPhoneは所有者にロックされています」と表示される、または初期設定で前の持ち主のアカウントを求められます。どうするのが安全でしょう。
- 自分のApple AccountやGoogleアカウントを入力して、先に進める
- 前の持ち主のパスワードを教えてもらい、自分で解除する
- 設定を進めず、販売店や出品者へ連絡して、ロック解除済みの端末か返品・交換を確認する
答えは Cです。端末が前の持ち主のアカウントに紐づいたままだと、初期化されていても次の人が使えないことがあります。自分のアカウントを入力したり、他人のパスワードを受け取ったりせず、購入先に相談します。
中古スマホは「見た目」だけで判断しない
中古スマホを買うときは、傷や価格だけでなく、前の持ち主のアカウントから外れているか、初期設定を始められるか、自分の通信会社で使えるかを確認します。
「初期化済み」と書かれていても、アカウントのロックが残っている場合があります。iPhoneでは「iPhoneは所有者にロックされています」と表示された端末は購入しないようAppleが案内しています。Androidも、初期設定で前の持ち主のGoogleアカウントを求められたら、設定を止めて販売者に確認します。
ネット通販や個人間取引では、購入前に確認できる範囲が限られます。質問への回答が曖昧、返品条件がない、急いで支払うよう求められる場合は、安さよりも安全を優先します。
購入前のチェック項目
確認すること | 見るポイント |
|---|---|
アカウントロック | 前の持ち主のApple AccountやGoogleアカウントが残っていないか |
初期設定 | 初期設定画面から、自分のアカウントで始められるか |
SIM・通信 | SIMロックの有無、対応する通信会社・周波数、eSIM対応を確認する |
OSと更新 | OSのバージョンと、今後も安全な更新を受けられるか |
端末の状態 | 画面、タッチ、カメラ、通話、充電、Wi-Fi、Bluetooth、電池の状態 |
購入先の条件 | 返品・交換、保証、ネットワーク利用制限(通信会社がその端末の通信を止める状態)の確認方法が明記されているか |
確認できない項目があるなら、「問題がない」とは考えません。販売店に確認するか、別の商品を選びます。端末の識別番号や契約情報を、公開コメントや不特定多数の相手に送る必要はありません。
iPhoneは「所有者にロックされています」を見逃さない
iPhoneのアクティベーションロックは、「探す」と連動して端末をApple Accountに結び付ける仕組みです。前の持ち主がアカウントから外していないと、初期化後も新しい人が使い始められないことがあります。
購入前または受け取り時に、次を確認します。
- 「iPhoneは所有者にロックされています」と表示されたら、設定を進めず購入先へ連絡する。
- ロック画面やホーム画面が表示される場合は、まだ消去されていない可能性があります。対面購入なら販売者にその場で消去してもらい、オンライン購入なら使用せず返品条件に従って連絡します。
- 「こんにちは」画面が表示され、自分のApple Accountで初期設定を始められることを確認する。
- 「設定」>「一般」>「情報」>「SIMロック」で「SIMロックなし」と表示されるか確認する。
購入後に前の持ち主の解除が必要になった場合、自分のApple Accountやパスワードを入力しても解決しません。販売店の返品条件に従い、解除済みの端末への交換または返金を依頼します。
Androidは初期設定とGoogleアカウントを確認する
Androidは、メーカーやバージョンによって画面の名前が異なります。初期設定中に前の持ち主のGoogleアカウントや画面ロックを求められた場合は、端末が前の持ち主の保護機能に紐づいている可能性があります。
- 初期設定をいったん止め、前の持ち主のアカウント情報を入力しない。
- 販売者に、端末からアカウントを削除してから初期化したか確認する。
- 再度、最初のセットアップ画面から自分のGoogleアカウントで設定できるか確認する。
- 「設定」>「デバイス情報」などでAndroidのバージョンを確認する。
- 「設定」>「システム」>「ソフトウェア更新」などで、更新の有無を確認する。
設定名や更新期間は機種・メーカー・通信会社によって異なります。「最新」と書かれているだけでなく、購入する機種のメーカー公式サポートで更新対象かを確認します。古い機種で更新が止まっている場合は、価格だけで決めないようにします。
受け取ったら、返品できる期間に動作を試す
購入直後は、返品・交換の条件と期限を確認し、期限内に次の機能を試します。個人情報を登録する前に、初期設定と基本機能を確認できると安心です。
- 画面の表示、タッチ操作、ボタン、指紋認証や顔認証
- カメラ、マイク、スピーカー、イヤホン、バイブレーション
- 充電、電池の減り方、Wi-Fi、Bluetooth、モバイル通信
- 電話の発着信、SMSの送受信、必要なアプリのインストール
- 端末の傷、水濡れの痕跡、SIMトレイ、カメラレンズ
不具合があれば、症状が分かる写真や動画、確認した日時、販売者とのやり取りを保存します。自分で分解したり、非公式の解除サービスを使ったりすると、返品や保証の対象外になることがあります。
売る・譲る・下取りに出す前にやること
スマホを手放す側にも、重要な確認があります。データを移しただけでは、古いスマホに写真、アカウント、認証情報が残ることがあります。移行、動作確認、アカウント解除、初期化の順に進めます。
- 新しいスマホで写真、連絡先、メッセージ、ファイルを開けるか確認する。
- 認証アプリ、パスキー、バックアップコード、電子マネー、交通系ICを新しいスマホで使えるか確認する。
- 古いスマホからApple AccountまたはGoogleアカウントを削除し、「探す」などの端末保護を解除する。
- SIMカードとmicroSDカードを取り出し、eSIMは新しい端末への移行を確認したうえで、古い端末からeSIMプロファイルを削除する。eSIMの削除は通信契約の解約とは別なので、解約や変更が必要な場合は通信会社で手続きする。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」または出荷時設定へのリセットを行う。
- 初期設定画面に戻り、自分の写真やアプリが表示されないことを確認してから渡す。
iPhoneはApple Accountからサインアウトしてから消去します。Androidは、機種の公式手順に従ってアカウントを削除してから初期化します。設定名は機種ごとに違うため、メーカーや通信会社の公式案内も確認します。
新しいスマホでログインや認証を試す前に古いスマホを初期化すると、必要なデータやログイン手段を失うおそれがあります。先に新しい端末で実際に使えることを確認してください。
購入・売却前の最終チェック
- 前の持ち主のアカウントロックがなく、自分で初期設定を始められる。
- SIMロック、通信会社との相性、OS更新の可否を確認した。
- 返品・交換・保証の条件と期限を保存した。
- 売る側は、データ移行と認証の確認が終わっている。
- 売る側は、アカウント解除、SIM・microSDの取り出し、eSIMプロファイルの削除、初期化を行った。
- 初期化後の最初の画面に戻ったことを確認した。
中古スマホは「安く買えるか」だけでなく、「自分が使い始められるか」「前の持ち主の情報を残さず手放せるか」が大切です。ロックの解除や初期化を自分で無理に行わず、購入先や公式サポートに確認します。
スマホを手放すときのデータ移行や初期化の詳しい順番は「スマホを手放す前にやること」、アプリの権限は「スマホアプリの権限を見直す方法」も参照してください。
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