初期化する前に、まず新しいスマホを確認

問題:新しいスマホへの乗り換えが終わったので、古いスマホをすぐ初期化して下取りに出そうとしています。安全な順番はどれでしょう。

  1. 古いスマホを初期化してから、新しいスマホへデータを移す
  2. 写真や連絡先だけ確認し、パスワードや認証アプリは後で考える
  3. 新しいスマホで必要なデータ・アカウント・認証方法が使えることを確認してから、古いスマホをアカウントから外して初期化する

答えは Cです。初期化すると、古いスマホにしかないデータや、ログイン確認に使う情報を確認できなくなります。先に新しいスマホで必要なものが使える状態にします。

「データ移行」と「初期化」は別の作業

データ移行は、写真、連絡先、メッセージ、アプリなどを新しいスマホで使えるようにする作業です。一方、初期化は、古いスマホに保存されたデータや設定を消して、購入時に近い状態へ戻す作業です。

データを移しただけでは、古いスマホに写真やアカウント情報が残っていることがあります。逆に、先に初期化すると、移行できていないデータを取り戻せない場合があります。

「古いスマホを手放す日」ではなく、数日前から準備します。新しいスマホで数日使ってみて、ログイン、通話、写真、決済、認証が問題なくできることを確認してから、古いスマホを消去します。

初期化前に確認するものを一覧にする

確認するもの

確認する内容

写真・動画

新しいスマホやクラウドに保存され、必要な写真を開けるか

連絡先・カレンダー

必要なデータが新しいスマホに表示されるか

メッセージ・チャット

各アプリの引き継ぎ手順を完了したか。履歴を復元できるか

パスワード・パスキー

パスワード管理アプリやブラウザで、新しいスマホからログインできるか

認証アプリ・バックアップコード

二段階認証のコードを新しいスマホで作れるか。復旧方法を確認したか

決済・交通系IC

電子マネー、銀行、カード、交通系ICの移行・再設定が完了したか

SIM・eSIM

新しいスマホで電話・SMS・モバイル通信が使えるか

時計・イヤホンなど

Bluetooth機器やスマートウォッチとの接続を解除したか

特に忘れやすいのが、認証アプリ、バックアップコード、電子マネー、ゲームの引き継ぎです。新しいスマホでアカウントにログインできても、認証コードを受け取れなければ再ログインできないことがあります。

新しいスマホで、重要な機能を実際に試す

移行が終わったら、設定画面を見るだけでなく、次の操作を実際に試します。

  1. 電話をかけ、SMSを受信する。
  2. 写真を撮り、以前の写真を数枚開く。
  3. メール、SNS、ネットショップなど重要なサービスにログインする。
  4. 認証アプリやパスキーでログインできるか確認する。
  5. 銀行、カード、電子マネー、交通系ICの残高や利用履歴を確認する。
  6. 必要な連絡先、メモ、予定、ファイルが開けるか確認する。

ログインできるだけでなく、通知が届くか、写真を保存できるか、決済が使えるかまで確認します。アプリによっては、アカウントにログインしただけでは履歴やデータが復元されない場合があります。

iPhoneはApple Accountと「探す」を確認する

iPhoneを売却・譲渡・下取りに出すときは、バックアップやデータ移行後に、Apple Accountからサインアウトし、「探す」をオフにします。これを忘れると、古いiPhoneが以前の持ち主のアカウントに紐づいたままになり、次の人が使えないことがあります。

  1. 新しいiPhoneで写真、連絡先、メッセージ、認証、決済を確認する。
  2. Apple Watchを使っている場合は、古いiPhoneの「Watch」アプリからペアリングを解除し、新しいiPhoneへ接続できることを確認する。
  3. 古いiPhoneでApple Accountからサインアウトする。
  4. 「設定」から「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」へ進む。
  5. 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選び、画面の指示に従う。

「すべての設定をリセット」は、写真やアカウントを消す初期化とは別の操作です。手放すときは、Appleが案内する「すべてのコンテンツと設定を消去」を選びます。eSIMを使っている場合は、電話番号や通信プランを新しい端末へ移したことを確認し、売却・譲渡・下取り前に古い端末のeSIMプロファイルを削除します。eSIMの削除は通信契約の解約とは別なので、解約・変更が必要な場合は通信会社の公式窓口で手続きします。

AndroidはGoogleアカウントを端末から削除してから初期化する

Androidは、機種によって設定名や順番が異なります。一般的には、データ移行と確認が終わったら、端末に登録されているGoogleアカウントなどを削除し、出荷時設定へのリセットを行います。

  1. 新しいスマホでデータ、認証、通話、決済を確認する。
  2. 古いスマホの「設定」から「パスワードとアカウント」などを開く。
  3. Googleアカウントなど、古いスマホに登録したアカウントを端末から削除する。
  4. 「システム」>「リセット オプション」などから「すべてのデータを消去」を選ぶ。
  5. 初期化後に、最初の設定画面が表示されることを確認する。

設定名は、Androidのバージョンやメーカーで異なります。見つからない場合は、スマホのメーカーや携帯電話会社が案内する「下取り」「初期化」「データ消去」の手順を確認します。

SIMカードとmicroSDカードを忘れずに取り出す

初期化しても、物理SIMカードやmicroSDカードは別に残ることがあります。手放す前に、SIMカードとmicroSDカードを取り出し、次の端末で使うか、安全に保管・処分します。

eSIMはカードを抜く操作がないため、電話番号や通信プランを新しい端末へ移したことを確認し、売却・譲渡・下取り前に古い端末のeSIMプロファイルを削除します。eSIMの削除は通信契約の解約とは別なので、解約・変更が必要な場合は通信会社の公式窓口で手続きします。

スマートウォッチ、イヤホン、車載機器などと接続している場合は、古いスマホ側と機器側の接続状態も確認します。接続を残すと、次の人が自分の通知や音声を受け取る可能性があります。

最後は「初期設定画面」まで戻ったか確認する

初期化が終わったら、電源を入れて、以前の写真やアプリが表示されないことを確認します。iPhoneなら「こんにちは」画面、Androidなら最初のセットアップ画面が表示される状態が目安です。

その場でアカウント情報を入力し直したり、写真が残っていないかを確かめるためにログインしたりしません。初期設定画面が表示されたら電源を切り、下取り・譲渡先へ渡します。

手放した後に、端末が自分のApple AccountやGoogleアカウントの端末一覧に残っていないか確認します。残っている場合は、公式のアカウント管理画面から端末を削除します。

スマホをなくした場合は、初期化を待たない

売却や譲渡ではなく、スマホをなくした場合は、手元に戻るまで待って初期化するのではありません。別の端末から「探す」などの機能で位置を確認し、画面をロックし、必要なら遠隔消去を検討します。

通信会社への連絡、決済サービスの停止、メールや重要アカウントのパスワード変更も行います。紛失時の順番は「スマホをなくしたら最初にすること」にまとめています。

手放す前の最終チェック

順番は「移行する、試す、決済・認証・SIMを確認する、アカウントを外す、初期化する、最後に初期設定画面を確認する」です。初期化ボタンを先に押さないことが、データを失わず、個人情報を残さないための一番のポイントです。

認証アプリやパスワードの移行で困った場合は「パスワードの使い回しをやめる方法」、スマホに不審なアプリや権限が残っていないかは「スマホアプリの権限を見直す方法」も確認してください。

この記事の確認に使った公式情報