知人から届いたDMなら、すぐ開いてよい?
問題:知人のアカウントから「投票に協力して」「このリンクで確認して」とDMが届きました。普段の相手からの連絡なので、リンクを開いてログインしてもよいでしょうか。
- 知人からのDMなら、リンクを開いてパスワードを入力する
- 別の連絡手段で本人に確認し、DMのリンクは使わない
- 確認コードを相手に送って、本人か確かめる
答えは Bです。知人のアカウント自体が乗っ取られている可能性があります。DMのリンクや相手から求められた認証コードは使いません。
SNSの乗っ取りは、投稿だけでなく連絡先や決済にも広がる
SNSアカウントに第三者がログインすると、身に覚えのない投稿、フォロワーへのDM、登録情報の変更、他サービスへの不正ログインにつながることがあります。SNSに登録したメールアドレスが、他のサービスのパスワード再設定に使われている場合もあります。
警察庁は、SNS等のアカウント乗っ取りを防ぐため、使い回しを避け、多要素認証とログイン通知を設定するよう案内しています。
不審なDMは、リンクより先に別の経路で確認する
DMの内容 | 安全な確認 |
|---|---|
投票、プレゼント、キャンペーン | DMのリンクを使わず、公式アプリや公式サイトでキャンペーンを確認する |
ログイン確認、本人確認 | メールやSMSのリンクを使わず、公式アプリから通知や履歴を確認する |
認証コードを教えてほしい | コードを伝えず、相手とは別の電話や対面などで確認する |
お金を貸して、送金してほしい | 送金せず、本人へ別の連絡手段で確認する |
文体、プロフィール画像、表示名がいつも通りでも、本人が送ったとは限りません。急がせる、秘密にさせる、認証コードを求めるDMは、いったん止めます。
普段から、パスワードと追加認証を設定する
- SNS専用の、他サービスとは異なる長いパスワードを設定する。
- 多要素認証やパスキーが利用できる場合は設定する。
- 新しい端末からのログイン通知を有効にする。
- ログイン履歴や接続中の端末を定期的に確認する。
- 復旧用メールアドレスと電話番号が自分のものか確認する。
多要素認証を設定していても、偽ログイン画面に認証コードを入力すると悪用されることがあります。ログインは公式アプリや、自分で確認した公式サイトから行います。
身に覚えのない投稿やログインがあったら、先にアカウントを止める
ログインできる場合は、次の順番で対応します。
- 公式アプリや公式サイトからパスワードを変更する。
- 見覚えのない端末やセッションをすべてログアウトする。
- 登録メールアドレス、電話番号、二段階認証、連携アプリを確認する。
- 不審な投稿やDMを削除し、フォロワーへ注意を知らせる。
- SNSの公式ヘルプから、乗っ取り被害の復旧手続きを申請する。
ログインできない場合は、別の端末からSNSの公式ヘルプを開き、アカウント復旧の手続きを行います。検索結果の広告や、DMで案内された「復旧代行」には、パスワードや認証コードを渡さないでください。
パスワードや認証コードを入力した場合は、他のサービスも確認する
偽のログイン画面にパスワードを入力した場合は、SNSの公式アプリや公式サイトから直ちに変更します。同じパスワードを使っていたメール、通販、金融サービスも、公式の入口から別のパスワードに変更します。
認証コードを入力した場合は、SNSの公式窓口へ入力した事実を伝え、ログイン履歴や登録情報を確認します。カード情報や送金に関係する情報を入力した場合は、カード会社や金融機関の公式窓口にも連絡します。
フィッシングURLの確認方法は「フィッシング対策」、パスワードの変更順は「パスワードの使い回しは危険?」も参照してください。
今日できる3つの確認
- SNS専用のパスワードになっているか、使い回しを確認する。
- 多要素認証、ログイン通知、復旧用連絡先を設定する。
- 知人からのDMでも、リンク、認証コード、送金依頼は別の経路で確認する。
アカウントを守る基本は、DMを信じるかどうかの印象で決めず、公式アプリ・公式サイトと別の連絡手段で確認することです。
この記事の確認に使った公式情報
SNSごとに、ログイン通知、二要素認証、アカウント復旧の設定名や手順は異なります。利用中サービスの公式ヘルプも確認してください。