知人から届いたDMなら、すぐ開いてよい?

問題:知人のアカウントから「投票に協力して」「このリンクで確認して」とDMが届きました。普段の相手からの連絡なので、リンクを開いてログインしてもよいでしょうか。

  1. 知人からのDMなら、リンクを開いてパスワードを入力する
  2. 別の連絡手段で本人に確認し、DMのリンクは使わない
  3. 確認コードを相手に送って、本人か確かめる

答えは Bです。知人のアカウント自体が乗っ取られている可能性があります。DMのリンクや相手から求められた認証コードは使いません。

SNSの乗っ取りは、投稿だけでなく連絡先や決済にも広がる

SNSアカウントに第三者がログインすると、身に覚えのない投稿、フォロワーへのDM、登録情報の変更、他サービスへの不正ログインにつながることがあります。SNSに登録したメールアドレスが、他のサービスのパスワード再設定に使われている場合もあります。

警察庁は、SNS等のアカウント乗っ取りを防ぐため、使い回しを避け、多要素認証とログイン通知を設定するよう案内しています。

不審なDMは、リンクより先に別の経路で確認する

DMの内容

安全な確認

投票、プレゼント、キャンペーン

DMのリンクを使わず、公式アプリや公式サイトでキャンペーンを確認する

ログイン確認、本人確認

メールやSMSのリンクを使わず、公式アプリから通知や履歴を確認する

認証コードを教えてほしい

コードを伝えず、相手とは別の電話や対面などで確認する

お金を貸して、送金してほしい

送金せず、本人へ別の連絡手段で確認する

文体、プロフィール画像、表示名がいつも通りでも、本人が送ったとは限りません。急がせる、秘密にさせる、認証コードを求めるDMは、いったん止めます。

普段から、パスワードと追加認証を設定する

  1. SNS専用の、他サービスとは異なる長いパスワードを設定する。
  2. 多要素認証やパスキーが利用できる場合は設定する。
  3. 新しい端末からのログイン通知を有効にする。
  4. ログイン履歴や接続中の端末を定期的に確認する。
  5. 復旧用メールアドレスと電話番号が自分のものか確認する。

多要素認証を設定していても、偽ログイン画面に認証コードを入力すると悪用されることがあります。ログインは公式アプリや、自分で確認した公式サイトから行います。

身に覚えのない投稿やログインがあったら、先にアカウントを止める

ログインできる場合は、次の順番で対応します。

  1. 公式アプリや公式サイトからパスワードを変更する。
  2. 見覚えのない端末やセッションをすべてログアウトする。
  3. 登録メールアドレス、電話番号、二段階認証、連携アプリを確認する。
  4. 不審な投稿やDMを削除し、フォロワーへ注意を知らせる。
  5. SNSの公式ヘルプから、乗っ取り被害の復旧手続きを申請する。

ログインできない場合は、別の端末からSNSの公式ヘルプを開き、アカウント復旧の手続きを行います。検索結果の広告や、DMで案内された「復旧代行」には、パスワードや認証コードを渡さないでください。

パスワードや認証コードを入力した場合は、他のサービスも確認する

偽のログイン画面にパスワードを入力した場合は、SNSの公式アプリや公式サイトから直ちに変更します。同じパスワードを使っていたメール、通販、金融サービスも、公式の入口から別のパスワードに変更します。

認証コードを入力した場合は、SNSの公式窓口へ入力した事実を伝え、ログイン履歴や登録情報を確認します。カード情報や送金に関係する情報を入力した場合は、カード会社や金融機関の公式窓口にも連絡します。

フィッシングURLの確認方法は「フィッシング対策」、パスワードの変更順は「パスワードの使い回しは危険?」も参照してください。

今日できる3つの確認

アカウントを守る基本は、DMを信じるかどうかの印象で決めず、公式アプリ・公式サイトと別の連絡手段で確認することです。

この記事の確認に使った公式情報

SNSごとに、ログイン通知、二要素認証、アカウント復旧の設定名や手順は異なります。利用中サービスの公式ヘルプも確認してください。