本人確認書類の写真を、届いたリンクから送っていない?

問題:宅配便の不在通知を装うSMSが届き、「本人確認のため免許証の写真を送ってください」と案内されました。最初にすることはどれでしょうか。

  1. 急いでいるようなので、SMSのリンクから書類を送る
  2. SMSのリンクは使わず、公式アプリや自分で確認した公式サイトから手続きの有無を確認する
  3. 書類の写真にモザイクをかければ、どのサイトへ送ってもよい

答えは Bです。本人確認書類は強い個人情報なので、先に「本当にその手続きが必要か」と「提出先が正規のサービスか」を確認します。

オンライン本人確認は、本人だと確かめる手続き

オンライン本人確認は、店舗へ行かずに、本人確認書類の画像や顔写真、マイナンバーカードの電子証明書などを使って本人であることを確かめる手続きです。サービスによって方法や必要な情報が異なります。

便利な仕組みですが、偽サイトへ書類の写真を送ると、氏名、住所、生年月日、顔写真などが第三者へ渡る可能性があります。IPAは、宅配便の不在通知を装った偽SMSから本人確認書類の写真を盗む手口について注意喚起しています。

「本人確認が必要」と書いてあることだけでは、正規の手続きとは判断できません。手続きを始めた覚えがあるか、公式の案内と一致するかを別に確認します。

書類を送る前に、提出先を3段階で確認する

  1. 手続きの有無:そのサービスに自分で申し込んだか、公式アプリや公式サイトの画面にも同じ案内があるか確認する。
  2. アクセス方法:SMSやメールのリンクを使わず、公式アプリ、以前から登録しているブックマーク、契約書などに記載された確認済みの公式窓口から開く。検索結果を使う場合も、それだけで公式とは判断せず、公式情報とドメインを照合する。
  3. 提出内容:何のために、どの書類を、誰が管理し、問い合わせ先やプライバシー方針がどこにあるか確認する。

検索結果の広告や、メッセージに書かれた電話番号だけを信用するのではなく、サービスの公式サイトに掲載された窓口を使います。

本人確認書類は「必要なものだけ」を正規の画面から提出する

確認すること

見るポイント

書類の種類

運転免許証、マイナンバーカードなど、指定された書類だけか

撮影方法

公式アプリや公式サイトの本人確認画面から撮影する仕組みか

追加情報

認証コード、暗証番号、パスワードまで同時に要求されていないか

問い合わせ先

公式サイトに掲載された会社名、住所、電話番号が確認できるか

保存と削除

提出した画像の利用目的、保存期間、問い合わせ方法が説明されているか

正規のサービスでも、本人確認の方法や保存期間はそれぞれ異なります。分からない項目があるまま、個人のSNSアカウントやメールへ画像を送らないでください。

マイナンバーカードを使う手続きも、入口を確認する

マイナンバーカードは、本人確認書類として利用できるほか、電子証明書を使ってオンラインで本人確認や行政手続きを行える場合があります。デジタル庁は、マイナポータルを個人向け行政サービスのオンライン窓口として案内しています。

行政手続きの案内が届いたときは、メッセージのリンクから直接進むのではなく、自治体やデジタル庁の公式サイトから手続き名を確認します。カードの暗証番号や認証コードは、電話やメールで相手に伝えません。公式アプリや公式サイトで自分が操作する場合に限り、手続きの目的と画面を確認します。

マイナンバーカードの利用方法は手続きごとに異なるため、「マイナンバーカードを使う」と書かれているだけで正規サイトとは判断しません。

偽サイトに送ってしまったかもしれないとき

  1. これ以上入力や送信をせず、画面を閉じる。
  2. 同じサイトでパスワードや認証コードも入力した場合は、公式サイトや公式アプリからパスワードを変更する。
  3. 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど、提出した書類の発行元や警察へ相談する。
  4. 金融情報を入力した場合は、金融機関の公式窓口にも連絡する。

相談先は、メッセージに書かれた連絡先ではなく、発行元やサービスの公式サイトで確認します。

リンク先のドメインを確認する基本は「メールやSMSのURLを確認する方法」も参考にしてください。

今日できる3つの確認

この記事の確認に使った公式情報