ブラウザに保存したパスワードは、放置して大丈夫?

問題:ブラウザに保存したパスワードを見直すとき、最初に確認するものはどれでしょう。

  1. 保存されているサイト名と、現在も使っているアカウントかどうか
  2. 保存されたパスワードを、すべて同じ文字列にすること
  3. パスワードをCSVファイルに書き出して、デスクトップに置くこと

答えは Aです。ブラウザのパスワード管理機能は便利ですが、使っていないサイトや古いパスワードが残っていることがあります。

パスワードマネージャーは、保存したログイン情報を管理する機能

パスワードマネージャーは、Webサイトやアプリのログイン情報を保存し、必要なときに自動入力する機能です。Chrome、Edge、iPhoneの「パスワード」アプリなどに搭載されています。

保存機能を使うこと自体が、すぐ危険という意味ではありません。ただし、共有のパソコンに自分のアカウントでログインしたままにしたり、端末のロックを解除されたりすると、保存情報を見られる可能性があります。端末の画面ロックとアカウントの保護を一緒に確認します。

まず、保存されているサイト名とアカウントを一覧で確認する

パスワードを一つずつ表示する前に、保存先の一覧を見ます。知らないサイト名がある、使っていないサービスが残っている、同じサービスの古いアカウントが複数ある、といった状態を確認します。

気づいたこと

すること

使っていないサービスがある

公式サイトで退会方法を確認し、保存したログイン情報を削除する

同じパスワードを複数サイトで使っている

重要なメール、金融、通販から順に、サービスごとに変更する

漏えい・危険の通知がある

通知の対象サイトを公式サイトから開き、パスワードを変更する

見覚えのないサイトがある

自動入力せず、公式サイトの利用履歴や登録メールを確認する

見覚えのない登録があっても、保存一覧だけでアカウント乗っ取りと断定しません。ブラウザを共有した人や、以前使ったサービスの可能性もあります。ログイン履歴や登録メールは、公式サイトから確認します。

ChromeではGoogleパスワードマネージャーを開く

  1. Chromeのメニューから「パスワードと自動入力」を開く。
  2. 「Googleパスワードマネージャー」を選ぶ。
  3. 保存されているサイトの一覧を確認する。
  4. 表示や変更が必要な場合は、端末のロック解除や本人確認を行う。
  5. 漏えい通知や安全性の確認が表示されたら、公式サイトで変更する。

Googleによると、保存したパスワードはGoogleパスワードマネージャーからも管理できます。偽サイトにパスワードを入力しないよう、メール内リンクではなく、自分で確認した公式ページから開きます。

EdgeとiPhoneでも、端末の本人確認を使って確認する

Edgeでは、設定の「パスワードとオートフィル」からMicrosoftパスワードマネージャーを開きます。パスワードを表示するときは、Windows Helloなどの端末の本人確認を求められることがあります。

iPhoneでは、iOS 18以降なら「パスワード」アプリを開き、Face ID、Touch ID、またはパスコードで本人確認してから、Webサイトやアプリを選びます。iOSのバージョンによって表示が違うため、画面に表示される案内を確認します。

家族や職場の端末を借りて確認するときは、自分のアカウントをブラウザに追加したままにしません。確認後はログアウトし、保存や同期の設定も見直します。

パスワードを書き出すときは、ファイルを残さない

ブラウザには、保存したパスワードをCSVファイルへ書き出す機能がある場合があります。CSVは、対応するアプリで開くとパスワードがそのまま見える形式です。

機種変更などで書き出す必要がある場合も、共有フォルダーやメールに置きっぱなしにせず、移行後に安全な方法で削除します。必要がなければ、書き出し機能は使いません。

危険なパスワードが見つかったら、公式サイトで変更する

  1. ブラウザの一覧から、対象サイト名を確認する。
  2. ブックマーク、公式アプリ、公式サイトを自分で開く。
  3. パスワードをサービスごとに別のものへ変更する。
  4. 2段階認証を設定できる場合は有効にする。
  5. 変更後にブラウザへ保存される内容が正しいか確認する。

メールやSMSのリンク先でパスワードを変更しない方法は「フィッシング対策」、パスワードの作り方と管理方法は「パスワードの使い回しは危険?」も参照してください。

今日できる3つの確認

保存機能を使うかどうかだけで判断せず、端末のロック、アカウントの2段階認証、サービスごとのパスワードをまとめて見直します。

この記事の確認に使った公式情報