この写真を、そのままSNSに投稿して大丈夫?

問題:自宅で撮った写真をSNSに投稿しようとしています。部屋の中には、窓の外の景色、郵便物、家族の写真、位置情報を示すマークが写っています。投稿前にすることとして、安全なのはどれでしょう。

  1. 親しいフォロワーだけに見せるので、そのまま投稿する
  2. 位置情報、背景、郵便物、他人の顔を確認し、不要な情報を隠してから投稿する
  3. 写真を高画質のまま投稿したほうが、見た人に親切なので問題ない

答えは Bです。写真だけでなく、投稿文や投稿する時刻も、住んでいる場所や今いる場所を推測する手がかりになります。

写真は、画像以外の情報も一緒に公開することがある

スマホで撮った写真には、撮影日時や場所などの情報が付くことがあります。このような写真の付加情報をExif(イグジフ)と呼びます。SNSによっては、アップロード時に位置情報などを削除する場合がありますが、すべてのサービスや共有方法で同じとは限りません。

位置情報が付いていなくても、背景の建物、駅名、学校名、窓からの景色、表札、郵便物などから場所が推測されることがあります。写真の安全確認は、Exifだけを調べれば十分というわけではありません。

投稿前に、写真・文章・時刻・公開範囲を確認する

確認するもの

チェックする内容

写真の位置情報

撮影場所が付いたままではないか。サービスの位置情報の扱いを確認する

背景の映り込み

表札、郵便物、学校名、勤務先、駅名、窓の景色、車のナンバーが写っていないか

人の顔・持ち物

家族、友人、通行人、名札、制服、会員証などが写っていないか。本人の了承を得ているか

投稿文・ハッシュタグ

自宅、学校、勤務先、旅行先、行動予定などを詳しく書いていないか

投稿する時刻

「今ここにいる」とリアルタイムで知らせていないか。時間を空けられないか

公開範囲

全員に公開する必要があるか。フォロワー限定や非公開で足りないか

一つの情報だけなら場所が分からなくても、複数の投稿を組み合わせると生活範囲が推測されることがあります。過去の投稿も含めて、公開してよい情報か考えます。

投稿前は、画像を拡大して「四隅」から見る

人物や商品だけを見ていると、端にある情報を見落とします。投稿前に写真を拡大し、次の順番で確認します。

  1. 左上・右上・左下・右下の端を確認する。
  2. 背景の文字、看板、住所、伝票、画面の通知を読む。
  3. 鏡や窓、車のボディに映った人や景色を確認する。
  4. 人の顔、名札、制服、持ち物が写っていないか確認する。
  5. 不要な部分を切り取るか、ぼかしや塗りつぶしを使う。

隠したい文字の上に半透明のスタンプを置くだけでは、下の文字が見える場合があります。個人情報を隠すときは、十分な大きさで不透明に塗りつぶすか、情報が写らないように切り取ります。

他人が写る写真は、本人に確認してから投稿する

一緒に写っている家族や友人の写真を投稿するときは、本人に見せて了承を得ます。顔を隠しても、服装、場所、日時、同行者の情報から誰か分かることがあります。

子どもの写真は、本人だけでなく保護者にも確認します。学校名、制服、通学経路、習い事の場所、定期的な投稿時刻などが分からないか、特に注意します。

了承を得た後でも、公開範囲を広げたり、別のサービスへ転載したりするときは、もう一度確認します。

「今ここにいる」という投稿は、時間を空けてから行う

旅行や外出の写真をリアルタイムで投稿すると、今いる場所や自宅を不在にしている時間が分かることがあります。投稿を帰宅後にする、日時をずらす、位置情報を付けないなどの方法を選びます。

公開範囲を限定していても、スクリーンショットや転載によって広がることがあります。「限られた人だけだから大丈夫」と決めつけず、広まっても困らない内容だけを投稿します。

投稿後に心配になったら、削除だけで終わらせない

誤って投稿した場合は、まず公開範囲を見直し、投稿を削除します。ただし、すでに誰かが保存・転載していると、インターネット上から完全に消せないことがあります。

住所や学校、勤務先、行動予定が分かる写真を投稿して不安を感じた場合は、投稿のURLやスクリーンショットを保存し、SNSの通報・削除申請を確認します。身の危険を感じる、待ち伏せや脅迫があるなどの場合は、一人で対応せず警察へ相談します。

位置情報を使うアプリの権限も、定期的に見直す

SNSや写真アプリは、投稿や地図表示のために位置情報へのアクセスを求めることがあります。スマホの設定から、位置情報を「常に許可」する必要があるか、使用中だけ許可で足りるかを確認します。

アプリの権限は、一度許可したままにせず、使わなくなったアプリから見直します。位置情報を使う機能が必要な場合でも、投稿する写真に場所を表示する設定とは別に確認します。

迷ったら「写っていない・今ではない・全員に見せない」

投稿前に、位置情報と背景を確認する。他人が写っていれば了承を得る。現在地や生活範囲が分かる文章・時刻を避ける。全員に公開する必要がなければ、公開範囲を狭くする。これで、写真から個人情報が広がるリスクを下げられます。

スマホの位置情報や紛失時の設定は「スマホをなくしたら最初にすること」、SNSアカウントへの不正ログインは「身に覚えのないログイン通知が届いたら」も参照してください。

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