振込先が変わったと言われたら、すぐに送金しない

問題:取引先を名乗るメールで「今回から振込先が変わりました」と連絡が来ました。最初にすることはどれでしょうか。

  1. メールに書かれた口座へ、いつもどおり振り込む
  2. メールとは別の方法で取引先へ確認し、振込画面の名義・金額も確かめる
  3. 口座名義が表示されれば、本物の取引先だと判断する

答えは Bです。口座名義の表示は重要ですが、それだけで依頼の正しさや相手の身元まで証明するものではありません。

振込先の口座と、振込を頼んだ人は別に確認する

対応している振込画面では、金融機関名、支店名、預金種目、口座番号、口座名義などを確認できます。表示される項目やタイミングは、銀行や振込方法によって異なるため、表示されない場合は公式案内を確認します。入力ミスを防ぐために役立ちますが、詐欺の相手が用意した口座へ正しく振り込めてしまうこともあります。

特に、取引先からの振込先変更、SNSの投資や副業の勧誘、寄付の依頼では、メールやDMの内容だけで判断しません。相手が本物か、依頼内容が本当に発生しているかを、別の確認経路で確かめます。

金融庁は、振り込め詐欺の特徴として、急がせて考える時間を与えないことを挙げています。「今日中」「今すぐ」と迫られたら、確認の時間を取ること自体が対策になります。

振込前の確認を4段階で行う

  1. 依頼の内容:何の支払いか、金額、期限、契約や注文の内容が自分の記録と一致するか確認する。
  2. 連絡経路:届いたメールやDMに返信せず、契約書、公式サイト、以前から使っている電話番号など別の経路で確認する。
  3. 振込先:金融機関名、支店、口座番号、口座名義を振込画面で確認し、請求書や公式案内と照合する。
  4. 最終判断:少しでも不自然なら、家族や担当者、金融機関に相談してから送金する。

確認先を探すときに、変更を知らせてきたメールの電話番号やリンクをそのまま使わないことが大切です。公式サイトや、以前の契約書に記載された連絡先を使います。

口座名義に不審な点がないか確認する

依頼の種類

確認すること

会社への支払い

会社名と無関係な個人名や、急に変わった口座でないか

寄付・募金

団体の公式サイトや公表資料の口座番号・名義と一致するか

投資・副業

「必ずもうかる」「引き出しには手数料が必要」などの説明がないか

家族からの依頼

いつもの電話番号など、別の方法で本人に確認できるか

口座名義が正しい名前に見えても、相手が本物とは限りません。名義は照合材料の一つとして使い、依頼の事実も確認します。

振り込んでしまったら、早く連絡する

  1. 振込日時、金額、振込先、相手とのメッセージ、画面のスクリーンショットを保存する。
  2. 振込先の金融機関へ、詐欺の可能性があることをすぐに連絡する。
  3. 警察へ相談・届け出をする。緊急でない相談は警察相談専用電話「#9110」も利用できる。
  4. 相手から「返金手数料」などを求められても、追加で送金しない。

金融庁は、被害にあった場合は警察と振込先の金融機関へ連絡するよう案内しています。返金されると決まっているわけではないため、早めに相談します。

今日できる3つの確認

ネット銀行のログイン情報を守る方法は「オンラインバンキングを安全に使う方法」も参考にしてください。

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